鯰絵(なまずえ)について
鯰絵とは、安政2年(1855年)に江戸で発生した地震時に流行した「地底に住む大鯰が地震を起こす」という民間信仰に基づき作成された錦絵で、 浮世絵のジャンルのなかでも美術絵というより、かわら版や時事絵としての性格が強く反映されています。 鯰絵が誕生したのは、ペリー来航によって政治や経済が不安定な幕末の時期で、当時の浮世絵師たちは、天保の改革による過度な制約に不満を募らせ、 戯画という手法を用いて時事的な話題を巧みに表現していました。これらの鯰絵は、およそわずか2ヶ月ほどしか流通せず、作者の名前や版元の印、制作日付も記されていないものも多く見られます。また、鯰絵の作者像や分類については、 未だ解明されていない謎が多く残っており、また、民俗的な疑問点も数多く含まれています。 そこでこのサイトでは、4つのテーマ(災害、信仰、民俗、作者)に基づき、ナマズの民俗や独自の鯰絵の様式の研究を通して、鯰絵の全体像に迫っていきたいと考えています。
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